マジョラム

切り干し大根で食物繊維を摂ろう

日本人は昔から和食中心の食生活でした。
それが今では洋食中心の食生活へと変化しつつあります。
それも食生活が豊かになったことと、若い世代の和食離れが進んでいるからだといえます。

しかし和食という言葉が無形文化遺産への登録が決まったことで、再度和食への意識が高まりつつあります。
和食の魅力の一つに、乾物類があります。
生の野菜や魚などを長期間保存して食べれるように、天日干しにして食べていました。
今ではだんだんと減少してしまっていますが、生では得ることができない栄養素も摂取できるのが魅力です。

乾物類というと、昆布や干ししいたけ、魚のひらき、そして便秘解消に効果的な切干大根もあります。
切干大根は大根を薄くスライスして天日干しをしてできあがったものです。
乾燥させて水分がなくなった分、栄養素がぎゅっと凝縮され、少ない量でも高い栄養素を摂取することができます。

特に切干大根の場合は、不溶性の食物繊維が豊富に含まれています。
不溶性の食物繊維は腸にたどり着くと水分を吸収して膨張するという特徴があります。
便が膨張すると腸の内壁が刺激されてぜん動運動が活発になります。
これによって便意がおきやすく、便の排出がされやすくなり便秘が解消できます

生の大根に比べると、切干大根の方が10倍近くも食物繊維が摂取することができます。
今野菜不足が進んでいる中で食物繊維が不足しがちになっています。
なので切干大根の様に、少量で多くの食物繊維を摂取できるのはとても貴重です。

ただし切干大根の場合、調理のレパートリーがどうしても限られてしまいます。
あきずに食べ続けるためには他の乾物と組み合わせて食べるのもお勧めの方法です。
例えばヒジキなども乾物も一緒に煮て摂取するのもお勧めの調理方法です。
ヒジキにも食物繊維が含まれているので、より豊富な食物繊維を同時に摂取することができます。

気をつけなければいけないことは、切干大根は少量で一日の摂取量が確保しやすいという点です。
切干大根は不溶性食物繊維なので、水溶性食物繊維もバランスよく摂取して便秘解消につなげましょう。